お店の話

パチンコ店って実際儲けているの? 実際はそうでもないということを元中の人が解説

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みなさんこんにちは。

元店長です。

今回はパチンコ店の利益に関してお話をしたいと思います。

過去には30兆円産業と呼ばれ、勢いが無くなってきた現在でも20兆円産業と呼ばれる業界です。

なので皆さんさぞかし儲かっていると思っていませんか?

実はそれほど儲かってはいません。

こんな事を言うと『業界の回し者』扱い(笑)を受けそうですが、そもそも私は業界から離れていますので擁護する必要はありません。

(未だに好きなのでユーザーとしては関わっているのでなくなると嫌ですが…)

そのあたりを含めてお話を進めて行きたいと思います!

パチンコ店の利益

ここでは前述の20兆円産業という部分から、パチンコ店の利益率等に関して語っていきます。

中にいた人間なので若干主観的になる事も有ろうかと思いますがご容赦ください(笑)

20兆円産業という言葉のマジック

20兆円って言われても我々庶民にはピンとこない数字ですね?

例えば車業界の売上だと、トヨタが断トツの28兆円、次いで日産が12兆円でホンダが10.5兆円と続きます。

大体日産とホンダを合わせたくらいの金額ということですね。

世界中で販売を行っている巨大メーカー2社を合わせた同等の金額を日本だけで売り上げてるって凄いですね。

ところが、この数字にはカラクリがあります。

この数字はあくまで売上であるということ。

パチンコ店における売上とは貸玉(貸メダル)料金になります。

なので小売業や飲食業、パチンコ以外のアミューズメント業とは違って売り上げた時点では利益が確定しません。

だって、貸した玉・メダルは返ってきますから。

貸した数より多く返ってくるなんてこともあって…。

現役当時は大変胃を痛めた記憶があります(笑)

なのでパチンコ店にとって売り上げは客数や稼働状況を図るという面では重要な数値ですが他の産業に比べたらそこまで重視されるものではありません。

(当然、売り上げが無ければ利益も無いのでどうでも良いという訳では無いですけど)

なので、20兆円という数字はあまり意識しないで下さい(笑)

パチンコ店の利益率

売上が20兆円あったとしてその中で粗利益(経費を引く前の利益)がどのくらいになるのか。

パチンコは遊技(笑)ですが、公営ギャンブルの利益率と比べると言われるほど酷くない(公営ギャンブルが酷い?)事が分かります。

 

売上の半分以上が利益の宝くじ(まあ、利益の一部は地域貢献に使われてるらしいですが…)なんかは出来る事なら直ぐにでも自分で開催したいですね!

肝心のパチンコはというと、とあるデータ会社(名前を上げると怒られちゃうので言えませんが)の数値を見るとパチンコスロット合わせて全国平均で15%前後になっています。

まあ、世の中には優良店とそうではない店舗がある訳で、一概には言い切れませんが確かにこの位の数値に落ち着くと思います。

実際、遊技台には出玉率という規定があります。

出玉率に関しては上(出る量)・下(出ない量)の規定があります。

特にスロットは設定以外では変更できませんので設定①がミニマムになります。

設定①の出玉率はおおよそ97%前後になる事から取りたくても公営ギャンブルの様に取り切る事は叶わないのです(笑)

パチンコ店では利益状況を割数(どの位の割合で還元したか)というもので表しますが、私が現役当時に「今日は大分儲かったなー」とびっくりする時の数値が7割。

当然単日の数字で、月間で見ると8割を切るということはありませんでした。

(そんな状況のお店ではお客さんがいなくなっちゃうのでやらないというのが正解ですけど)

なので、20兆円の15%の3兆円位が粗利益になるということですかね。

パチンコ店の利益構造

30兆円産業と呼ばれていたころは全国に18,000店舗ほどのパチンコ店がありました。

20兆円産業となった現在では約10,000店舗です。

利益率が変わらないと仮定すると(実際は違いますが)現在の方が数字上では儲かっているように見えます。

ところが、粗利益から引かれる経費が昔と比べて大きく変わってしまっているのです。

最大の重荷【機械台】経費

今では当たり前になっている新台の入替。

各店毎週のようにおこなわれていますよね。

昔からパチンコをされている方はご存知かと思いますが、以前はこんなに入替は無かったのです。

月に1回あるかないか。

1メーカーが新台を出せるのは1年に2機種までという規制があった時代もあります。

なので、昔は古い台でもお客さんは特に気にすることなく遊技出来ていました。

(メーカーも台数が決まっているからしっかり作り込んできたのでどの機種も楽しかったですし)

その規制が外されてからは新台入替が普通の環境となりました。

ただ、新台入替が増えたと言っても機械自体の値段が20万円程であったので、パチンコ人気の波に乗った業界にはさしたる負担ではありませんでした。

しかし、パチンコ店が新台に頼る営業を始めてからはメーカーの力が強くなり始め、30万円、35万円、40万円と遊技台の値段が上がり始めたのです。

今では1台50万円なんて機種も登場しています。

台数も金額も倍以上に膨れ上がった遊技機経費がパチンコ店経営の大きな重荷であることはご理解頂けると思います。

人件費の高騰

人件費もパチンコ店にとっては大きな経費になります。

元々パチンコ店は時給が高い業界でした。

しかしながら、国が定める最低賃金が上がるにつれて他の業態も時給が上がっていきました。

元々人が集まらないから時給を高く設定していた中に、他の業態が時給を上げた事によって更に上げないと人が来ないという状況になっています。

東京都では場所によって初任給から時給1,300円なんてところもありますから。

近年パチンコに各台計数機が多くなったことも、人員の削減及びアルバイトさんの業務負担軽減が主な理由です。

※私がこの業界に入った頃は社員がサービス残業で穴を埋めるのなんか当たり前でした(笑)

今では世間が許しませんが(笑)

売上の減少

当然ですけど、利益の原資となる売り上げが減少している事も大きく影響しています。

何故、売り上げが減少しているのでしょうか?

当然店舗数が減っていますのでその分減少するのは当たり前ですが、パチンコ店舗がピークであった頃と比べると一店舗当たりの設置台数は大幅に増加しています。

要するに大型店舗が増えているのです。

なので、店舗数が減った事より大きな要因があります。

 

①遊技人口の減少

パチンコの参加人口はピーク時3,000万人いました。

18歳未満参加できないということを考えるととんでもない数値ですね。

それが、現在では約1,000万人に減少しています。

1/3に減っていますが、残っている人たちは残っているだけあって辞めた方よりヘビなユーザーですから売り上げは1/3にはなっていませんが(笑)

それでも2/3のたまに打っていた人たちがいなくなったことで大幅な売り上げ減少が発生しました。

 

②低玉貸しの台頭

1円パチンコに代表される低玉貸しカテゴリーが台頭した事によってパチンコ業界は大きく変わりました。

元々は減少していくパチンコユーザーを繋ぎとめる思いで始まった低玉貸しですが、パチンコに至っては下手をするとメインに成り上がらんという勢いです。

当たり前ですが1円パチンコは4円パチンコの1/4の売上にしかならないので、当然売り上げは下がります。

まあ、空き台になっているよりはましだろうという考え方もありますが、本来であればまだ何とかなったであろう時期に4円パチンコでの復帰を考えるべきであったと思います。

まとめ

なんとなくパチンコ店はそこまで儲かっていないということはイメージできましたでしょうか?

実際、私が最後に店長をしていた店舗も正直ギリギリ営業でした(笑)

昔は稼働20%あれば十分利益が出ると言われたパチンコ業界ですが、現在ではその20%の内訳が低玉貸しに大分寄っています。

特に稼働の厳しい店舗はその傾向が強いです。

そもそも、儲かっているならば店舗数が右肩下がりになんかならないですからね!

業界からは離れましたがいちユーザーとしては頑張ってほしいのですけど。。。

 








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